2008年総会/慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ三田会
2008年三田会総会レポート

 


「慶應義塾創立150年記念の年の三田会総会」
〜2008年ワグネル・オケ三田会総会報告〜

取材:Der Ring 副編集長 稲葉 光亮(1985卒Tu)

日時:2008年11月9日(日)10:00〜12:00/於:日吉第5校舎544教室

 ワグネル・オケ三田会総会は、オケ三田会の活動を報告する場であると同時に、ワグネル卒業生の旧交を温め、また新たな結束を意識するよい機会であるということで、2005年より始めた日吉キャンパスでの「連合三田会同日開催」がすっかり定着しました。
 かくして本年もオケ三田会総会は、連合三田会当日の11月9日(日)午前中に、日吉キャンパスに於いて開催され、滞りなく終了しました。
 ご存知の通り本年は塾創立150年の記念の年で、前日の8日には同じ日吉キャンパスにて盛大な記念式典が開かれたばかりです。最高気温13.0℃(横浜)とこの秋一番の冷え込みとなった総会当日ですが、それを感じさせない熱気が朝から(もしかしたら昨日から?) キャンパス内に満ちておりました。それを反映してか、会場となった第5校舎544教室には、ほぼ満席の約50名の会員、現役の皆さんが参集され、音楽を媒介に交友を深める、温かい雰囲気の会となりました。

 第1部・総会は10時からスタート。冒頭の若尾会長の挨拶には含蓄のある、また今後のオケ三田会にとって重要なコメントがありました。以下は要約です。

・今年オケ三田会は、塾創立150周年関連の行事関与をまず中心とし、2番目の柱として4年に1回改訂の名簿作成を進めて来た。
・150周年関連行事に関しては、去る10月19日に開催された「慶應讃歌グランド・コンサート」(音楽三田会主催)において、オケ三田会員有志が企画段階から積極的に参加し、その機動力と一体感でコンサートを盛り上げた。また11月8日の記念式典には当三田会から若尾、浅見、吉田、岸田の会長・副会長が招待を受け参列。天皇・皇后両陛下御臨席の下、ワグネル現役諸君の演奏の他、飛行船や3機のグライダーの飛来、海外を含めた各地キャンパスからの実況放送など立体的に組まれた記念式典を見届けた。 ・オケ三田会員名簿作成については、6月に各学年幹事の皆さんにお集まり戴いて準備を開始、その後の各学年幹事さんのご尽力により更新情報が続々集まり、現在本年年末完成を目途に名簿本誌作成の真っ最中である。
・今後も、三田会員皆さんの情報交換の要として、また現役諸君からの相談相手として、オケ三田会の活動を継続して行く。

 続いて議事においては活動報告、会計報告、寄贈楽器監査報告、会則改定説明が順次なされ、承認事項はすべて決議されました。そして現役ワグネルの活動報告を加え、一旦総会を中締めしました(議事詳細は下記をご参照下さい)。

 第2部では、恒例且つ出席者お待ちかねの室内楽演奏会を開催。オケ三田会員並びに現役による計6組が出演し、練習の成果を披露しました。
 その後持ち寄りの飲食(常任幹事会が手配)を共にしながら、会は談笑と演奏への温かい声援に包まれつつ、12時過ぎに盛会裡に終了。出席者の皆さんはこの会の余韻を胸に、記念の年の連合三田会で盛り上がるキャンパスの熱気の中へ溶け込んで行きました。
 今回は開催会場が直前に変更される(音を出す他の団体との兼ね合いで)という突発事象もありましたが、総会開催を案内した会報『Der Ring Vol.16』に急遽会場変更の連絡書を同封するなどして当日の混乱を極力避けるよう努めました。改装された第5校舎の544教室は適度な広さで、出席者同士の一体感が一層増したようにも見受けられました。短い時間でしたが、同期や先輩・後輩との再会を楽しんで頂けたようです。来年の総会には、さらに多くの会員が参加されることを期待します。

2008年総会 式次第と演奏会プログラム

■第1部  オケ三田会総会(10:00〜10:40)

司会:常任幹事 荘英隆(1978卒・Vc)
開会の挨拶:会長 若尾裕久(1963卒・Vn)

議事 
1.活動報告:幹事長 森田宏(1981卒・Vn)
2.会計報告:会計 鈴木昌也(1980卒・Va)
3.寄贈楽器監査報告:幹事長 森田宏〔※常任幹事 水島隆明(1997卒・Tb)代理〕
4.会則改定の説明:副会長 吉田恭治(1971卒・Va)
5.現役活動報告:2008年度学生責任者 草野康弘 (3年・Tp)

閉会の挨拶:副会長 浅見清信(1967卒・Vn)


(左) 第5校舎544教室前の受付。廊下を占拠できるのは、端っこの教室だから。
(右) 「復刻版 ワグネル・ステッカー」も販売。


(左) 続々と押しかけるオケ三田会員&現役部員。
(右) 年会費・名簿代金もお支払い下さい!


順調な総会議事進行〜若尾会長のご挨拶、森田幹事長の活動報告、鈴木常任幹事の会計報告、吉田副会長の会則改定説明、浅見副会長の学年幹事会報告、草野学生責任者からの現役活動報告、司会の荘常任幹事。


ご挨拶や報告を聞く参加者やら、室内楽の出番に備えて譜面に目を通す参加者やら。

■第2部  室内楽演奏会 (10:45〜12:00)
インスペクター:吉田恭治(1971卒・Va)  司会:荘英隆(1978卒・Vc)

♪ モーツァルト/ディベルティメントK.136 第1楽章
Vn神谷剛史(現役) Vn村田悠輔(現役) Va森田智博(現役) Vc加賀谷亜希(現役)


トップバッターは現役の弦楽四重奏。緊張感が漂います。最初にしちゃってごめんなさい。

♪ ベルトミュー/フルート三重奏 四つの小品
Fl今井千恵(現役) Fl占部智美(現役) Fl鈴木翠(現役)

続いてフルート三重奏。最前列で食い入るように演奏(者?)を見守る同パートOBもいました(笑)

【出演者コメント】
・先輩方の音を間近で聞くことができ、演奏へのアドバイスまで頂いたりして大変充実した時間でした。ぜひ、また総会で演奏したいです。(1st 2年 占部)
・普段、なかなかお会いすることのない大先輩方とお話しする機会ができたことがうれしかったです。(2nd 3年 今井)
・大先輩方の演奏を聴いたりアドバイスをいただいたりして楽しい時間を過ごさせて頂きました。(3rd 2年 鈴木)

♪ モーツァルト/「アイネクライネナハトムジーク」第4楽章
Vn中根友里(現役)、 Vn中尾聡美(現役)、 Va吉田圭佑(現役)、 Vc大澤まり(現役)

三番手は現役の弦楽四重奏。名曲だけに、奏者も聴衆も緊張感が高まった?

【出演者コメント】
・今回私はワグネル三田会総会にはじめて出席し、OBOGの方々を前にした緊張の中でカルテットを演奏させていただきました。演奏中いくつか事故もありましたが、そのあとOBの方の「いろいろな経験をすることが大切だ」という温かいコメントをいただきありがたく思いました。良い経験をさせていただきました。現役の演奏の後のOBOGの方の演奏はさすがで、美しい音色に聞き惚れてしまいました。私がすごく感じたことはワグネルの現役も先輩もやっぱり楽器を演奏しているととても楽しそうで、同じ空間で演奏しているとワグネルの連帯感、仲間のようなあたたかいものが強く感じられたということです。いま私たち現役がワグネル・ソサィエティー・オーケストラの中で楽しく演奏できるのも、代々受け継いでいる先輩方の意志や伝統があるからこそなのだということを改めて感じました。演奏のあとは飲み物やお菓子を食べながらOBOGの方々とお話する機会がありました。又この日は賛助演奏のためにいらしていたワグネル出身ではない方とも音楽を通してお話でき、楽しいひとときを過ごさせていただきました。アットホームな雰囲気でした。今回このようなワグネルのOBOGの方々と交流できる機会にめぐりあえて、貴重な経験をさせていただけたことを本当にうれしく思います。また是非このような機会があったら参加したいです。ありがとうございました!(Vc1年 大澤)

※こぼれ話:Vn中尾さんは、予備校で浅見副会長の息子さんに教わっていたということが当日判明。慶應入学の縁結びを大いに喜び合ったそうです。いい話ですね。

♪ チャイコフスキー/弦楽四重奏曲第1番D-dur op.11
1st Vn森田宏(1981卒) 、2nd Vn金坂良裕(賛助) 、Va金坂亜希(賛助) 、Vc太田有子(賛助)

(左)ここからOBの演奏。慶應の枠を超えた学際OBアンサンブルの熱演。
(右)大人の演奏に聴き入る現役諸君。

【出演者コメント】
・定着してきた室内楽演奏会で、仲間と元気に演奏できることを大変幸運に感じております。「教室の響き」というものを、たいへん懐かしく感じました。皆さんのいろいろな演奏も楽しませていただき、おいしいビールでした。(Vn森田)
・僭越ながら・・・賛助ではありますが3回目の参加となりました。御参加の方々が昔ご一緒に演奏させていただいた方が多く、まるでタイムスリップしたようです。学生さんとの合コン(合同コンサートの略とする)、もいいですねえ。。また機会がありましたらよろしくお願いします!(Vn金坂)
・今回で3回目となりましたが、いつも温かく迎えていただき、ありがとうございます。
今回はいろいろな編成のアンサンブルを聴かせていただき楽しかったです!さらに演奏後のビールタイムにいろいろな暴露話(?)がうかがえるのもまたひとつの楽しみとなっています。ありがとうございました!(Va金坂)
・ボス森田さんの指令で今年も参加させていただきました。現役の方のお話では室内楽が盛んとのことで、皆さん仲が良く、学業とともに(?)オケ活動を楽しんでいることが感じられました。(Vc太田)

♪ 茂木大輔/木管五重奏のための「父の掌」
Fl平野靖(1963卒)、 Ob野原国弘(1979卒)、 Cl木下尚慈(1966卒)、 Hr毛利明寛(1982卒) Fg水上健(1971卒)

こちらも定番化した?OB木管アンサンブル。途中“事故”もありましたが、落ち着いてやり直すところもOBの経験の賜物か?

【出演者コメント】
・短いですが変拍子の難曲でして、落っこちの真犯人は実は私であります。変拍子は、「一度落っこちると絶対乗れないので絶対落ちてはいけない」のですが、ヤッテシマッタ。来年はこんなことにならないようにしますので、また五重奏を演奏させてください。
現役が大変興味を示していましたので、来年チャレンジしたらと話したら、その気になっていました。案外こんなことでOBと現役が繋がると面白いですね。(水上)
・楽しかったですね。
フィギュアスケートで四回転半をやりそこなったがなんとか転ばずに次に繋がりそうな気配もあったんだが、結論としては出直しが正解でしたね。(実は小生がコケタかと思った)
笛の子(現役)が「すごい」と言ったのは私の楽器のこと?(平野)
・私は大いに楽しんで演奏しています。先日のケースでは、きっかけは水上さんかもしれませんが、私もそのあとで合わせようがなくなって途方にくれてしまいました。あのあと曖昧に終りまで突入せずスッキリ止めてキチンとやり直せるのもあの会の聴衆の温かい目があるからではないでしょうか?これに懲りずに来年も新しい曲をやりましょう。(木下)

♪ ブラームス 弦楽六重奏 作品18番Bdurから 第2楽章
1st Vn上村牧(1997卒、但し非ワグネル)2nd Vn熊巳まどか(賛助)1st Va吉田恭治(1971卒)2nd Va山下恵子(賛助)1st Vc山口明浩(1983卒)2nd Vc吉澤茂(1982卒)


最後を飾るのはOB弦楽六重奏。豪華なサウンドが会場を包んで無事終演となりました。

【出演者コメント】
・映画、恋人たち(1959年仏、ジャンヌ・モロー主演)の主題歌として有名。
・実は学生の時、この建物(第5校舎)の中で第二外国語の補習をやった(苦笑)。再びこの校舎に入るとは!
言葉にならない懐かしさを感じた(吉澤)

【現役学生責任者の感想】
・前日の慶應義塾創立150年記念式典は生憎の雨模様。冷たい風の中での演奏を強いられたこともあり風邪気味の中での参加となりました。活動報告が多少お聞き苦しいものになってしまったかもしれませんが、少しでも現役の雰囲気が伝っていれば幸いです。
アンサンブル演奏会では大先輩の前で演奏するとあって現役メンバーは緊張気味でしたが、一年生で参加してくれた団員も多かったので良い経験になったと思います。また、常任幹事会でお会いしている先輩方の音を聴かせて頂いたことが僕にとってとても新鮮で、音楽を通じて世代を越えた交流ができるこがワグネルの良さなんだと改めて感じることができました。来年は是非、金管アンサンブルで参加させて頂きたいと思います。(学生責任者・草野康弘)

■締め
宴たけなわながら、時間の都合もあり、若尾会長より「次回の総会へは一人でも多くの仲間と誘い合わせてご出席下さい」との一言と共に本締めをさせて頂きました。

演奏会終了後の解放感も相まって盛り上がる小宴会。OBと現役の距離も縮まりました、というか、立ち呑み屋のようなものすごい密度。

楽器を介したOBと現役の交流というのも、総会の醍醐味です。来年はぜひ皆さんも!

来年のオケ三田会総会にご期待下さい!